還暦を迎えた父にオリジナルソングを

還暦祝いにオリジナルソングを
還暦の父に感謝のうたを贈ろう

還暦祝いとは、いわば人生の中での一つの区切りであると思います。
私の父は、60歳を迎えるとともに定年退職を予定していました。家族一同、父への感謝の気持ちを示すことと、また第2の人生を楽しんでもらいたいということで、父の還暦祝いを行いました。
私は長男なので、このお祝いを取り仕切ることとなりましたが、自分自身でも何か記念になって、父に喜んでもらえるものは何だろうかと考え始めました。
この件について妻と話していたら、ひょんなことに、妻は、「歌なんていいんじゃないの?」と持ち出してきました。しかしながら、その時は、音楽1だった自分が歌をつくるなんて、無茶苦茶なことだと思いました。でも、それ以来何だかとても気になってしまい、ひょっとして、父に60歳のバースデーソングなんて贈れたら、感動的かもと思い始めるようになりました。
それからが大変でした。何せ、お祝いのテーマを曲にするとはいっても、音符すらもどのように書いていいのか、わからないし、どこから手を付ければよいものかと悩んだものでした。そこで、言いだしっぺの妻に相談してみると、曲を作るのはそんなに難しくないとの返事がきたので、正直驚いたものでした。そして、妻の協力を得て、少しずつ手を加えていって、休日には歌の練習も始めたりしました。
子供たちは、あきれた顔をしてみていましたが、父のためにやるしかないと思って、一生懸命練習して、何とか、還暦祝いまでに間に合わせることができたしだいでした。

そして、お祝いの席で、自作自演の歌を披露することを、皆にアナウンスして、歌い始めました。自分を一生懸命育ててくれた父に感謝の気持ちをこめて、また、お疲れ様という意味も含めての歌は、時として調子っぱずれになったりしましたが、充分気持ちは伝わってくれたようで、父は泣いて喜んでくれました。
音楽には全く自信がなかったし、不慣れで完全にあきらめていた自分自身でありましたが、妻の励ましと協力もあり、父のためと思ってがんばって歌を作って、練習した甲斐があったと思います。このことによって、小さなことかもしれませんが、達成感を得られることができ、何事も挑戦すれば、できないことはないということを、改めて感じさせてくれました。
その父の還暦祝いの様子は、しっかりとビデオに収録されていて、たまに皆で見返すことがあります。父を始め、皆にとっても、とてもよいお祝いになったなと実感する次第です。